中華人民共和国における3大携帯電話キャリアとは?

日本とは規模が違いすぎる!中国の3大キャリアをご紹介!

中華人民共和国には、主に3大携帯キャリアと呼ばれる3つの携帯会社が存在します。

その3つとは、

  • 中国移動通信 (China Mobile/ジョングォ・イードン・トンシン)
  • 中国聯通 (China Unicom/ジョングォ・リィエントン)
  • 中国電信 (China Telecom/ジョングォ・ディエンシン)

です。

今回は、中国の通信事情も絡めて、それぞれの会社の特徴をご紹介します。

中国移動通信

china-mobile_logo_2014-06-21

中国の携帯電話キャリアにおいて、最大の加入者を誇っている中国移動通信。

最新の統計(リンク先:中国語)によると、

2014年5月現在の総加入者は、約7億8730万人と中国においての総人口の半数以上が加入しているという世界最大級の巨大な携帯電話キャリアです。

そのうち、3Gユーザーが約2億3629万人、2014年から始まったばかりの4G LTEユーザーが810万9千人です。4G LTEに関しては大都市から順次展開を進めている段階で、まだ中国全土を広くカバーするには至っておりませんので、これから提供環境が整っていくに従って、大きく伸びてくると予想されます。

しかし、上のデータをよく見ると、通称「2G」と呼ばれているGSMユーザーがまだ5億人以上存在しているという点を強調しておかなければいけません。

GSMという無線通信形式は、日本ではサービスで使われたことはありませんが、ヨーロッパとアジアを中心に100ヶ国以上で採用されており、事実上世界標準の通信形式と言われています。

通信範囲が広く、地方都市や山の中でもつながりやすいという点が支持されている要因ではないかと考えられます。

現状、中国では首都の北京市ですら、4G LTEはおろか、3Gのカバー率が100%に達していません。広い国土面積を有する中国でおり、大都市を外れてしまったら、GSMがまだまだ威力を発揮する状況にあるのでしょう。特に約6億人いると言われている農村住民に支持されています。

中国移動通信で主に展開しているブランドは、

  • 神州行(シェンジョウシン)

使う分だけチャージするプリペイドタイプのスタンダードなSIMカード

  • 動感地帯(ドンガンディダイ)

若者や学生向けに地元(契約都市内)の通話やSMSの料金を低く抑えたSIMカード

  • 全球通(チェンチュウトン)

全国どこでも国内ローミング通話料金を同一にしたといった2Gブランド

(日本では全国統一料金が当たり前かもしれませんが、中国では全国統一料金が広がったのは、3G以降。2Gや3Gの一部プランでは契約都市内や省内限定の通話料金がいまだに存在します)

  • G3(ジーサン)

2009年から展開している3Gブランド

  • and!和(アンド!ハー)

2014年から本格起動した4G LTEブランド

 

2Gの加入者がいまだに多いため、神州行・動感地帯・全球通に人気があります。

3Gは中国独自の3G通信形式であるTD-SCDMAを採用していますが、理論値で

下り最高速度3.1Mbps・上り最高384kbps

に過ぎず、

他の3G通信形式である

W-CDMA(下り最高21Mbps・上り最高5.76Mbps)や

CDMA2000(下り最高3.1Mbps・上り最高1.8Mbps)

に比べると速度面で劣る為、他社に比べてユーザー数を思ったほど伸ばせていない現状です。

4G LTEはTD-LTE形式(Band38,39,40,41)を採用していますが、こちらは一部中国国外の携帯キャリアでも使われている形式です。

特にBand38,41(2.5GHz帯)は日本においても、

ソフトバンクがTD-LTEと100%互換性を持つAXGP (Advanced eXtended Global Platform)方式を

「Softbank 4G」(Softbank 4G LTEはFDD-LTEという別の通信形式を使っている為、呼称に注意)

というサービス名で提供、

UQコミュニケーションズは「WIMAX2+」で使われており、

未検証ですが、条件次第では日本でもこれらの会社のネットワークを使えるかもしれません。

2014年1月からは、アメリカ・アップル社の「iPhoneシリーズ」がiphone5S・5Cにおいて、TD-LTEおよびTD-SCDMAに対応する形で、ようやく中国国内での販売を開始しました。

3G展開の時に伸び悩んだ中国移動通信ですが、4G LTEの発達、そして悲願だった中国移動版iPhoneの発売により、新たな存在感を見せてくる可能性は十分といえるでしょう。

中国聯通

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最新の統計(リンク先:中国語)によると、

2014年5月現在の総加入者は、約2億9329万人。

(モバイル契約ユーザーのみの統計)

そのうち、3Gおよび4Gユーザー数が約1億3776万人、2Gが約1億5553万人です。

4~5月の1ヶ月間で、3G/4Gと2Gの加入者数の差が約399万人分詰まっており、

2014年内に3G/4Gが2Gを追い抜くと予想できます。

GSMが圧倒的な勢力を誇っている中国移動通信と比べると、3G/4Gの加入者割合が大きくなっています。

要因として考えられるのは、3Gで採用されている通信形式のW-CDMAにあるのではないでしょうか。

W-CDMAは日本でもNTTドコモ、ソフトバンクの3Gで採用されており、主流とも言える通信形式です。

先にも述べた通り、理論値で下り最高21Mbps・上り最高5.76Mbpsの速度が出るとされており、

中国で提供されている他の通信形式よりは速いことから、ユーザー数を伸ばしたと考えられます。

ただし、4Gに関しては、今後の展望が不透明で、現在「4G」と称して提供しているのは、

下り最高42MbpsのHSPA+と呼ばれるW-CDMAのデータ通信を高速化した規格です。

カテゴリー的には「3.5G」であり、中国移動通信のTD-LTEの下り最高100Mbps以上と比べても大きく劣っている状況です。

4G LTEに匹敵するFDD-LTEで提供を予定していますが、中国の関係当局との折衝の結果、2014年6月27日にようやくFDD-LTEの試験運用ライセンスが出された状況で、16都市から試験運用を開始して、2015年に正式サービス開始を持ち越す可能性が挙げられており、4G展開で再度中国移動通信に引き離されるかもしれません。

中国電信

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最新の統計(リンク先:中国語)によると、

2014年5月現在の総加入者は、約1億8122万人。

(モバイル契約ユーザーのみの統計)

そのうち、3Gユーザー数が約1億595万人で、こちらは既に2Gユーザー数を抜いている状況です。

総加入者数は2014年1~5月で約436万人の減少ですが、3Gでは約98万人の増加になっています。

中国電信が採用している3GはCDMA2000で、日本ではauが採用している通信形式ですが、

CDMA2000では、通話中にデータ通信ができないという欠点を抱えており、他の2社よりも加入者数が伸びないのもそのあたりが影響しているのかもしれません。

それでも、3Gだけでも1億人以上の加入者がいる背景には、固定電話を並行して提供しており、中国南部に強いからでしょう。

中国の電話業界は、2000年に国営企業であった中国電信が固定電話と携帯電話事業に分割して、前者を新・中国電信、後者を中国移動通信が担うことになりました。更に2002年に再編され、中国電信が南北2分割となり、南部13省を新新・中国電信、北部10省は後の中国聯通となる中国網通が担いました。その名残がある為ではないでしょうか

4G LTEは、TD-LTEサービスが開始されていますが、聯通同様FDD-LTEでの提供も予定しています。

こちらも聯通と同様に2014年6月27日にようやくFDD-LTEの試験運用ライセンスが出され、同じく16都市から試験運用を開始して、2015年以降の拡大を目指していくことになります。

この記事を書いた人

増山智明

増山智明

1975年北海道生まれ、2005年に語学を全く勉強せずに、単身中華人民共和国に渡航。 しかし、渡航1ヶ月未満で日本語が分からない中国人女性と出会い、中国語がたどたどしいのに更に5ヶ月後にスピード入籍。度胸があればなんでもできちゃう!? 中国では外資系ウェブ関連企業にて勤務していたが退職して、2014年5月に日本帰国。これから妻と2歳の双子の男の子を抱えてどうする??仕事依頼お待ちしています!

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