「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」SIMフリー版に中国人が殺到するホントノトコロ

「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」SIMフリー版に中国人が殺到するホントノトコロ

2014年9月19日に「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」が日本を始め、アメリカ・フランス・香港・カナダ・ドイツ・シンガポール・イギリス・オーストラリアの全9ヶ国(地域)で販売開始された。

NTTドコモ・ソフトバンク・KDDIといった3キャリア版の販売で世間的にも大きな話題となった。

そして、今回は同時にApple Store・Apple Online Storeでキャリアに縛られないSIMフリー版が発売になったのは、これまでも当コラムで書いてきた通り。

発売初日の9月19日は、長い行列の末にゲットできた人・ゲットできなかった人の悲喜こもごもが報道された。

その報道の中で、中国人と見られる客が多かった印象を強く持った方は少なくないだろう。

彼らはなぜ、「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」をそこまで欲するのだろう。

その要因についても、いろいろなメディアで報じられているが、当コラムなりにホントノトコロを探ってみよう。

中国大陸では未発売!発売開始時期は全く未定!なぜこうなった?

中国(大陸)は、9月19日の第1陣発売どころか、9月26日の第2陣発売にも名前がない。
(台湾は9月26日発売開始予定)

それどころか、発売開始時期の見通しが全く立っておらず、諸説が乱れているが、今年2014年中には発売されないと予測するメディアもある。

なぜ、こうなっているのだろう?

その答えを解くヒントとなりそうなのが、2014年7月にCCTV(中国中央テレビ)のニュース番組「新聞直播間」で報道された

iPhoneは利用者の位置情報を収集しており、中国の安全保障を脅かしている

という疑惑。

iPhoneを販売するアップル社は、即座に否定したが、翌8月にアップル社は中国側に配慮する形で、中国ユーザーのデータを中国電信(China Telecom)が運用するサーバーへ移動を開始した。

「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」は9月18日に、 

  • グローバルモデルの「A1586」(iPhone 6)・「A1524」(iPhone 6 Plus)
  • 中国移動通信(China Mobile)用モデル「A1589」(iPhone 6)・「A1593」(iPhone 6)

がそれぞれ中華人民共和国工業和信息化部(情報化部)によって、CCCライセンス(China Compulsory Certification・中国強制製品認証/欧州のCEライセンスと同様のもの)の批准を受けた。

残るはネットワークアクセスさえ許可が出れば、発売に漕ぎつけられる見込みだが、先の中国側の疑惑やコンピュータハッキングなどを巡ってのアメリカと中国両国の緊張が続いており、ネットワークアクセスをいつ認めるかは不透明な状況である。

なぜ、中国人が殺到している?

しかし、ただそれだけでは、中国人がApple Storeに殺到している原因は説明し切れていない。

彼らはなぜ並んでいるのか。

その答えは簡単で、必ずしも自分が欲しいわけではなく、その先に「顧客」の存在があり大半は転売を行うことで、差額を儲けようとしている。

では、なぜ日本に殺到しているだろう?

先に書いた通り、日本のほかにアメリカや香港など他の地域でも発売している。

日本・香港で販売されているモデルはグローバルモデルの「A1586」「A1524」。

アメリカはスプリント社がグローバルモデルだが、AT&T・Verizon・T-Mobileは「A1549」「A1522」というモデル(キャリア版でも端末一括払いをすればSIMロック解除可能)。

日本で使うのであれば、グローバルモデル・アメリカ独自モデルともに各キャリアとも理論的に利用可能であるが、

中国で使う為には、グローバルモデルが必要。中国LTEの主流形式であるTD-LTE対応だから。

更に日本で仕入れた場合の安さも大きい。

下図は、日本・アメリカ・香港で販売されているSIMフリー版を人民元に換算した金額だ。 

   日本 アメリカ  香港 
iPhone 6 16GB 3,830 3,959 4,414
iPhone 6 64GB / iPhone 6 Plus 16GB 4,508 4,568 5,046
iPhone 6 128GB / iPhone 6 Plus 64GB 5,073 5,179 5,678
iPhone 6 Plus 128GB 5,638 5,789 6,389
(レートは2014年9月20日現在)

 

香港とは差があるが、日本とアメリカに大きな価格差はない。

しかし、仕入れた品を輸送するコストを考えたら、日本仕入れが圧倒的に有利ということだ。

今後、中国で発売された場合、最安のiPhone 6 16GBでも5,000元(約88,500円)以上は確実と見られている。

中国ユーザーのデータを、中国国営企業の中国電信が管理していると考えれば、海外仕入れ値の2倍・3倍を払ってでも手に入れたい中国の富裕層が存在しているのだろうと推測できる。

この現象を引っ張っているのは、あくまで「中国の富裕層」。

中国では端末の平均販売価格が下がっている影響で、アップルや韓国・サムスンのシェアが落ちているという現実は押さえておきたいところだ。

この記事を書いた人

SIMPRICE編集部/増山

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