KDDI、次世代音声通話サービス「au VoLTE」を発表。いよいよ3Gと決別の方向へ!

KDDI、次世代音声通話サービス「au VoLTE」を発表。いよいよ3Gと決別の方向へ!

VoLTE対応の2014年冬モデル2機種では、日本国内はLTEのみ、国外はLTE/W-CDMA/GSM対応!

KDDIは、2014年10月27日に東京都内で行なった「au 発表会 2014 Winter」の席上で、4G LTEネットワーク上で音声データを送受信できる通話技術であるVoLTE(ヴォルテ・Voice over LTE)ベースの新しい音声通話サービスである「au VoLTE」を12月初旬に開始することを発表しました。

日本国内では、既にNTTドコモが2014年6月24日よりVoLTEサービスを行なっていますが、KDDIはドコモに次ぐ2番目のVoLTEサービス事業者となりました。

今回の発表会では、VoLTEサービスに対応した2014年冬モデルとして、京セラ製の「URBANO V01」とLGエレクトロニクス製の「isai VL LGV31」の2モデルが投入されることも発表しています。

これらVoLTE対応2モデルについては、日本国内の3G通信には対応しません。全て4G LTEのみの接続となります。

一方、日本国外ではVoLTEに対応している携帯電話キャリアが圧倒的に少ないため、4G LTE/3G W-CDMA(UMTS)/2G GSMが対応します。

国際ローミングにおいても、KDDIが3G通信で提供していたCDMA 1X(CDMA2000)には対応しません。

従来のKDDIの弱みはCDMA2000!4G LTEデータ通信と3G音声通話が同時にできずも、VoLTEで解決!

これまでのKDDIがNTTドコモやソフトバンクの後塵を拝していたひとつの要因と考えられているのは、3Gデータ通信形式のCDMA 1X WIN(CDMA2000)でした。

(NTTドコモ・ソフトバンクはW-CDMAという3Gの通信形式を提供しています)

CDMA2000系では、音声通話とモバイルネットワークによるデータ(パケット)通信をを切り替えて使う仕組みであるため、音声通話とデータ通信を同時処理できません。

もう少し具体的に言えば、電話しながらウェブブラウジングやメールの送受信ができません。誰かと話しながら地図を表示させたり、アプリのダウンロードということもできません。

そのため、例えばau版iPhoneでは、デフォルトで「割込通話サービス」が無料提供されています。音声通話中に別の着信があった場合、保留にして応答するキャッチホン機能、データ通信を行うアプリを使用中に着信があった場合、通話を優先する機能(通話終了後は、自動的にデータ通信が再開される)があります。

しかし、LINEやSkypeなどのインターネット通話を利用した場合に、利用する電話番号に着信があった場合、インターネット通話側が突然途切れてしまうというデメリットがありました。

NTTドコモやソフトバンクは、音声通話とモバイルネットワークによるデータ通信を同時に処理できる通信形式「W-CDMA」を採用しているので、LTEでデータ通信時に着信があると、3Gネットワーク回線に自動的に切り替わるものの、音声通話とデータ通信を同時にすることができます。

この点が大きな差となっていました。

今回、提供する「au VoLTE」では、

  • 従来の通話に比べて音声周波数帯域が広いため、高音域をよりクリアにクリアに表現することができるので、高音質な通話が可能
  • 音声パケットは、ネットワーク内で優先的に処理を行うQoS(Quality of Service)制御技術を活用するので、接続品質を確保して、安定した通話が利用可能
  • 通話を行う際にも、3Gネットワークに切り替えず、4G LTEネットワーク内で処理を行うので、従来より短時間の発着信が可能
  • 「VoLTE」による音声通話と同時に、ウェブブラウジング・メール送受信・地図の閲覧などのデータ通信が利用できる「コンカレント通信」の採用

となるので、NTTドコモやソフトバンクと同様、あるいはそれ以上にスムーズなスマートフォン利用が可能になります。

KDDIのボトルネックとなっていた3Gと決別することにより、高い品質をユーザーへ提供できる「au VoLTE」。

「URBANO V01」と「isai VL LGV31」以外のVoLTE対応は未定ですが、KDDIの「悲願」とも言えるVoLTEが本格化した時、KDDIはより品質の良さが生きる携帯電話キャリアになりそうです。

また、VoLTEのMVNO提供についても、検討中とのことで、現在KDDIのMVNOとしてサービスを展開している「mineo」以外でもMVNO事業者が出現することかもしれません。

この記事を書いた人

SIMPRICE編集部/増山

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